秋の夜は長い。カエルの声が消え、虫達の愛の歌がHI-FIサウンドで回る。
冬の冷たさはまだ無く、なが~ンの思考を深く掘り下げる。
って、詩的なこと書いたところで、そんなセンス無いんだから。いつものように進めるよ。
暑さが去ると昼間の割り込みが増えるんだ。
いろんな雑用が飛び込んでくる。
雑用来るなと事務所のシャッターを下ろして閉店モードで作業しているのに……
「なが~ンさん居るんやろ?表に来てるから……」
って、女性陣からの電話が邪魔をする。
秋の夜は快適だ。
邪魔物のいない、脳みそフル回転の闇が事務所に落ちる。
ジャズをまったり鳴らして、なにやら鼻歌混じりでロジックを書き落とす。
しかしだ。「オッ」と気になる音がオーディオから流れ出したとき、
身体が動き出す。ステップを踏んではいけない。
今はロジックを組むのだ、もっと最適なロジックがあるやろ。
そうやって、なが~ンの夜は朝になる。
黄色い太陽を拝み進捗の確認をする。
昼間に仕事ができていないから、深夜の闇で仕事をしたとしても
宿題が積みあがるんだ。
さらに、徹夜を定期的にすると、間違いなく身体が壊れていく。
でも、これが……
秋の1週間。
時間って、なんでこんなに逃げ足が速いんやろな。
一日の体感が6時間くらいしかない。
あっ、6時間って徹夜の時間か。
なが~ンが作業に没頭している時間が徹夜だけで、あとは過ぎ去っているってことだ。
女性陣との雑用と、飯食ってクソしているだけだわ。
睡眠時間なんて平均したら、ここのところ2時間とかかもしれん。
やることは山ほどあるのに、
時間だけがスルスルと指の間を抜けていく。
砂時計の砂が落ちる音すら聞こえへんレベルで、
気づいたら底に宿題が積みあがる。
時間泥棒が、事務所で一緒にジャズを聴いて、スイングしているってことやろな。
“なが~ン”は音楽CDを110円で買うことにこだわっている。
110円を侮るなかれ、時にとんでもなく良い出会いがあるんだ。
ジャズCDではないが、血迷って大量買いした日の記録がこれ。
リサイクルショップやジャンクショップだけじゃない。
フリーマーケットで売り子の姉さんと雑談しながら買うことも多いよ。



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