80年代のCDに、エンファンシス処理で収録されているものがある。
プリエンファンシスCD、エンファンシスCDと呼ばれるものだ。
なが~ンは、”エンファンシスCD”と呼んでいるので、そのように書いていく。
そのCDをリッピングするときに、エンファンシス処理をどうするかの忘備録です。
CD再生したらエンファンシスと遭遇
いつものように、ジャンク110円CDを嗜んでいた。
CDプレイヤーに銀円盤をセット。
すると、「EMPHASIS」と表示された。
久しぶりのエンファンシスCDだ。
続けて再生したCDもエンファンシスCDだった。
CDアルバムのジャケ画像は著作権で貼れないので、アマゾンの画像を用いる。(アフィリの画像です)
アルバムタイトルとCDに記されている番号をここに書いておこう。
アルバム:山下久美子/ダンシン・イン・ザ・キッチン CD番号 CA-3579

アルバム:山下久美子/and Sophia’s back CD番号 33C31-7369

エンファンシスCDとは
簡単に言うと、高域を持ち上げてCDに記録し、再生時に下げることでノイズ対策とする方法です。
高域を持ち上げて記録するのは、当時の A/D 変換やノイズフロアの事情で、S/N を稼ぐための工夫でした。
貧乏オーディオで遊び、脳みそがチープな、なが~ンが詳しく語っても仕方がない。
よそ様で語っていると思うURLへのリンクカードを置いておきます。



普通にリッピングすると
エンファンシスCDのデータをEAC等でセキュアリッピングをする。
エンファンシス対応ではない再生をすると、高音が盛り上げられた状態でキンキンギスギスの破綻したおかしな音楽になる。
リッピングとはCDからデジタルデータを取り出すことなので、エンファンシスされたデータが取り出せてそれでいいのだけど……
デジタルデータ再生機器がエンファンシスに対応した機器ではないことが多い。
今時の再生ロジックがエンファンシスのことをデフォルトで知らないことが多いってことです。
ついては、エンファンシスCDのことを知らない人は……
80年代CDをリッピングしたらおかしい。
昔は録音技術が低かった、プレス品質が悪い、と理由をつける人がいるが、
そのほとんどは、エンファンシス処理を知らずに普通に再生していることが多いんだよね。
では、どうするか?
運用を考えると、次の2択になると思う。
1.再生ソフトに、デエンファンシスする仕掛けを用いて再生する。
2.リッピングデータをデエンファンシス加工する。以降は通常のデータと同じ扱いをする。
ソフトの選定
この手の定番ソフトとしては、efuさんが作成した DE.EXE が有名です。
しかしながら、なが~ンはFLACで管理しているので、
リッピングソフトでCDからwaveでリッピング
DE.EXEで、デエンファンシス処理
waveからFLACへ変換
タグ付け
と、4種類ほどのソフトを橋渡ししなければなりません。
これが正直面倒なのです。
せめて2本までにしてほしい。
とくにタグ付けは自動でできるだけ設定したいです。
それをなんとかできないかとネットをぐぐると……
foobar2000でできそうなのを見つけた。
しかし、日本語で紹介しているサイトは見つけられず、海外のサイトばかり。
Exact Audio Copy(EAC)で、セキュアリッピングをしておいて、
foobar2000で、デエンファンシス処理をするというものです。
(foobar2000でリッピングしてもいいですよ。こだわりのある方はEACというだけです)

理屈は、DSPにデエンファンシスを仕込んで、再生、またはコンバートということなんです。
それが、foober2000用に作られたプラグイン
Software-based_de-emphasis(foo_dsp_deemph)
というのにたどり着いたのですが……
foobar2000の公認ではありません。
作者のサイトが消失しているみたいで、正式なダウンロード先がありません。
ミラーサイトに残っている物を探し出さなければなりません。
そして見つけました。
ダウンロードは各人の自己責任で行ってください。
ウイルスチェック等も各人で対処してください。
尚、2026年8月1日に、なが~ンがダウンロードして用いたときは不具合はありませんでした。
foober2000にインストール
foo_dsp_deemph をダウンロードすると
foo_dsp_deemph.fb2k-component が入手できる。
File → Preferences と進み、
表示された設定画面左ツリーの Comporents をクリック
下にある [Install…]をクリックしてインストールする。

ライセンス確認が来るので英語の文書を読んで納得したら[Accept]をクリック
Installed Components に foo_dsp_deemph が追加されるので、それを選択。
[OK]をクリック。

再起動確認画面が表示されるので[OK]をクリックして再起動。
foobar2000のDSPに適用する
File → Preferences と進み、
表示された設定画面左ツリーの Playback → DSP Manager をクリック
右側の Available DSPs に、De-emphasis があるのを確認。

Available DSPs 内の、De-emphasis をダブルクリックして DSPに適用する。

[OK]押してDSP適用完了。
これで、単にリッピングした音楽ファイルを再生したら、デエンファンシスされて再生される。
但し、DSP に適用しただけでは「再生時にデエンファンシスされる」だけで、ファイル自体は変換されていない。
エンファンシスCDのデータ管理をどうするか?
ここまでで、
エンファンシス録音されたCDを通常リッピングしたデータを
デエンファンシスで再生できるようになった。
ただし、
通常CDからのリッピングデータでは、DSDからDe-emphasisを外す。
エンファンシス録音されたCDからのリッピングデータは、DSDにDe-emphasisを適用する。
といったCD単位での設定変更が必要になる。
リッピングデータは、原版CDと同一でないといけないと拘る方は、DSDの設定切り替えで対処したらいいが、なが~ンはそんなのやってなれない。
リッピングデータと原版CDの同一には拘りたいが、運用上、管理も再生も面倒になるので、
エンファンシスCDについては、リッビングデータをデエンファンシス加工して保存管理とする。
デエンファンシス済みのファイルを作成する
変換してファイルを出力するので、出力するファイルに変換するものをfoobar2000に設定しなければならない。
例えば、flag.exeはどこにあるかのフルパスを指定するなど。
そんなの面倒だよね。
それなら、まとめて変換するいろんな仕掛けをfoobar2000にインストールしてやれ。
Free Encoder Pack を入れると、FLAC / MP3 / AAC / Opus などのエンコーダが自動で使えるようになります。
Free Encoder Pack をインストールする。
ダウンロードしたものをダブルクリック実行してインストール。
foobar2000を再起動する。
ここからは、再生ではなく、Convertで出力していきます。
foober2000で通常再生するように、プレイリストに音楽データファイルを並べる。
変換する音楽を選択して、マウス右ボタンクリック
Convert → … をクリック

Convert Setup 画面になる。
出力するファイルフォーマットの選択へ

なが~ンは、FLACで24bitを選択。

出力先ファイル名をどのようにするか設定する

ちなみに、なが~ンはこんな設定にしている。
foober-out/%album artist%/[%date%]年-%album%/%tracknumber% %album artist% - %album% - %title%
この設定を Convert each track to an individual file に指定している。
Procesing で De-emphasis を指定する。

ここまで設定したコンバートルールを保存したいときは、中央の[SAVE <<]で左に設定名をつけて保存。
下の[Convert]ボタンクリックで、デエンファンシスしたデータファイルが出力される。

最後に…
これね、まとめとして記事に書いたらたったのコレだけなんだけど……
英語サイトの画像が無い文章を読んで試行錯誤は苦戦した。
デエンファンシス再生までは簡単だったんだ。
でも再生の時にいちいちDSP設定を弄るのが面倒極まりない。
そもそも、なが~ンはfoobar2000を用いて再生運用していないんだ。
だから、デエンファンシス済みのファイルが欲しい。
foobar2000で変換できるはずだ。
ここからが長かった。
そもそも、出力フォ―マットに合わせてデコーダーを用意するってのに気づくまでが長かった。
そして、コンバートをするためのユーザーインターフェース(操作方法)がわかりにくかった。
まさか、プレイリストからマウス右選択で進むって……
てっきり、コンバート用のツールみたいにメニューにあると思っていたから悩んだのさ。
だって、foobarでコンバートしたら、タグもそのまま引き継がれているよ。
はい。ブログに書いた。
次にエンファンシスCDに遭遇してリッピングするときに、
どうやってデエンファンシスするんだっけ?とネットをぐぐることもなく、ブログ忘備録を見ればよくなった。
これが、なが~ンのブログ書きの目的。
そして、それを見て活用される人が他にも現れたら、
ブログが他所様に活用されたと素直に嬉しいなり。





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